書院:韓国の性理学教育機関群

世界遺産

Sewon, Korean Neo-Confucian Academies

マイナー度 ☆☆☆

覚えにくさ度 ☆☆

行ってみたい度 ☆☆☆

韓国

登録基準 (ⅲ)

2019年登録

李氏朝鮮時代

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紹修書院、玉山書院、陶山書院、屏山書院、道東書院、藍渓書院、武城書院、筆巖書院、遯巖書院の9つの書院から構成される韓国の文化遺産。このうち玉山書院、陶山書院は韓国の別の世界遺産『大韓民国の歴史的村落:河回と良洞』にも含まれる世界遺産です。

そもそも書院とは、中国を発端とする儒学を学ぶ私設の教育機関です。中国の科挙制度の影響で広く普及し、朝鮮半島やベトナムといった東アジアにも伝わっていきました。もちろん勉強するための施設というのが本義ですが、施設内には先代の賢人を祠堂も設けられてあります。教育機関でありながら祭祀機関の一面も持っていたとされます。

この書院では性理学という儒学の一説をメインに教育が行われていました。

宇宙の原理としての理を究明し、人間の本性を明らかにしようとした学問であり、宋学の一種に分類されます。

一方でこれらの書院では学問を学ぶ一方で環境との交流を重んじる思想を持っており、その思想が書院の立地に影響しています。山や水源の近くに位置させることで、修学する者たちが自然と触れ合えるような環境づくりがなされていました。

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中国から韓国へ性理学が伝播していった歴史的な証拠としての価値も持っているこの書院ですが、中国側からすると少し懐疑的な意見もあるようです。韓国の書院が世界遺産に登録されることに反対ではないが、それら韓国の書院がアジア全体の書院文化の代表例となることを指摘しています。あくまで根源は中国の文化であり、韓国はその派生であると。

こういった世界遺産と国家間・宗教間の衝突は一つ大きな課題となっています。

それぞれの遺産にどういった価値があってどういった理由で登録が認められたのかという部分を明瞭に発信していかなければなりませんね。

このブログもそういった観点から更新してる部分はあります。でも情報濃度で言えばスッカスカなのであれなんですが。あくまで「知る」段階なので。ご容赦願います。

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