グアダラハラの救貧施設

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Hospico Cabanas, Guadalajara

マイナー度 ☆☆☆☆☆

覚えにくさ度 ☆☆

行ってみたい度 ☆☆

メキシコ

登録基準 (ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)

2008年登録

ホセ・クレメンテ・オロスコ

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19世紀初期に建設された救貧施設は、周辺地域の貧困者や失業者、孤児や病人などさまざまな社会的な弱者を援助しておりました。背景には近隣の町で干ばつや洪水などの自然災害が続いたことからこの町に職を求めて失業者などが流入し、劣悪な生活環境から病人や孤児なども発生していたということがあげられます。そしてその設立から150年にもわたって施設は機能し、多くの人々を救済した実績を持っています。

建造物としての注目も集めていて、新古典主義様式かつ当時からバリア・フリーを意識していたかのような設計が施されています。さらに建物の壁や天井には総面積1000㎡を超える壁画が描かれており、メキシコ壁画運動の痕をしっかりと感じ取ることができます。そのメキシコ壁画運動の中心物でもあった画家のホセ・クレメンテ・オロスコが天井に描いた「炎の人」という作品は現在に至るまで評価されているかつ、彼自身の最高傑作とも謳われています。

 1980年ごろより、救貧施設としての役目を終えたこの場所は芸術学校や美術館、劇場、コンサートホールなどを兼ね備えた複合施設として生まれ変わっているようです。

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